時かけを語る会

識者の方が大勢集まり、ぬるヲタな自分には発言の隙がないぐらい濃い会合でした。爆笑の連続であっという間に時間になってしまいましたが、やはりネットではなくリアルで語り合うのも良いなーと。リアル集合知と言いますか。

ちなみに集まった30人のうち

  • サイト持ち率80%
  • はてな率60%
  • 男女比=9:1

でした。

詳細なレポはきっと他の方が書いてくれるはず…なので個人的に印象に残ったトピックを。
適当な主観的まとめなので、その点ご了承下さい(ネタバレあります)。

真琴・千昭・功介

  • 真琴はバカっ子=細田監督の理想の女性像
  • 原作の芳山和子=筒井康隆の理想の女性像(清楚な女性)
  • 真琴も千昭・功介もクラスの中心メンバーではない(中心メンバー=いじめっこ軍団)
  • クラスの中心メンバーにいなかった人が見て絶賛してるのでは説
  • 耳すま」ほどリアルではないので絶望はしない
  • 真琴・千昭・功介の関係はさすがに現実では無理か
  • スポーツができるけど部活に入ってない真琴→文系男子から見た理想の女性

功介

  • いい人だけど、リアルでいてもおかしくない

千昭

  • 未来で待ってる→象徴的意味合い。真琴が絵を残したという功績だけは未来へ伝わる

芳山和子

  • 原作と全然キャラが違う。同姓同名の別人物、または本当に別の人でも良かった
  • 写真とかラベンダーは原作ファンへのサービス。あってもなくても可

果穂と友梨

  • 「…は別にいいですね。それよりも高瀬です」(kanoseさん)

高瀬の酷すぎる扱いについて

  • さすがに救いが無さすぎではないかという人多数(高瀬への深い愛を感じました)。
  • むしろあの後真琴と結ばれて報われるんだよ説

時かけは実にゲーム的な作品

  • 多用される横スクロール
  • 限りのあるタイムリープ
  • 場面間の移動描写がない(確かに描いても面白くない)

細田文法

  • 影はないけどCG大好き
    • 問題はないが、最初の異次元への旅はさすがにキャラとCGにギャップが
  • 背景は凄い。ただ背景にはこだわるが、キャラにはそれほどでもない細田監督
    • 逆に、背景にこだわりすぎて場所の整合性がとれてない(中野・渋谷・荒川…etc)
    • そんなこと気にするのは都民だけです(kanoseさん)。
  • 野球のシーンで、功介らの野球上級者のピッチングと真琴のやる気のない女投げを描き分けていたのはお見事
  • 最後のタイムリープは特別(上→下)
  • 細田守宮崎駿が物別れしたのは、幼女観での対立が原因なのでは説(ペド戦記)。

その他

  • 杉浦由美子氏のコメントは腐女子的に見てもいかがなものか(激しく同意!)
  • BGM「ゴールドベルク変奏曲」は同じ主題を繰り返して行くというまさに時かけ的な曲
  • プリンは日常のささやかな幸せの象徴か
  • ツガノガク版コミックは完全に原作準拠な所が微妙
  • 時かけNOTEBOOK、品切重版未定(また角川か!)
  • DVDも未定(まだ劇場でいけると見込んでいるのか)

主催のkanoseさんがちゃんと参加者の名刺名札を作っていたのは、さすがにイベント慣れしていらっしゃるなと思いました。非常に楽しく濃密な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

あと一応ここでも書いておきますが、主題歌を歌っている奥華子さんはオススメです。

そして時かけ全然関係ありませんが、「ちまちま」というコミックが激しくお勧めなので萌え転がりたい人はぜひ(しつこい)。