ある弁護士のツッコミ

今さらではありますが、

に対する某弁護士のツッコミ。

  1. 若くして受かる人も最近は多いけど、3年じゃなきゃ優秀じゃないってのは言い過ぎでしょ。


    ツッコミサイトの言うとおり、在学中に受かる人は頼めるレベルじゃないってのも意味不明だし(いつでもお仕事お待ちしております。)。


    在学中合格なら必ず勝つっていうのもおかしい。

    若くして合格した人間には頭でっかちで人格が異常な人間がままいるし、そんな人間が紛争ものに必ず勝てるとは思えない。


    そもそも、紛争もので勝てるかどうかはかなりの部分を事実関係の有利不利に負っているところがあり、その制約の中でいかに依頼者に有利な条件を勝ち取るかが弁護士の腕だと思う。


    「必ず勝つ」というのが「必ず、問題となる事実関係の元で比較的マシな結果を出すことができる」という趣旨であると善解するなら分からなくもないが、いずれにせよ、前述のとおり、若くして受かる人間が常に勝てるわけではないと思う。




  2. 弁護士はよく言えばマイペース、悪く言えば自己中心的な人間が多いので、集団生活になじまない。

    だから短期間で事務所をやめる人は多いよ。

    出来がよければより良い条件を求めて渡り歩く人もいるし。

    当事務所を1年以内で辞めた後輩は3人とも優秀で人格的にも問題ない若者だったけど、自分のやりたいこととマッチしてないって理由で辞めちゃった。

    人が辞めるのにはいろんな理由があるのに十把一からげに「イソ弁が悪い」とするのはこの業界をわかっていない証拠だと思う。

    そもそもボスにも異常者は多いし。




  3. 「若いと裁判で使えない」というのは1.の「若くして受かる人は必ず勝つ」というのと矛盾してる気が。。。。

    これも善解すれば、「若くして受かる人も経験を積まないと裁判では勝てないが、若くして受かる人が経験を積んだら必ず勝てる」ってことなのだろうか。

    それもおかしいと思うが。

    あと、破産管財人をやっている弁護士は倒産がらみの経験が豊富なはずで、当然、損害賠償請求を受けたり申し立てたりもしているはず。

    したがって、破産管財人ばかりやっている弁護士に損害賠償を任せるのは無謀、というのは物を知らない話だと思う。これも「損害賠償などの民事事件」が「離婚時の慰謝料請求などの家事事件」を指すと善解すれば分からなくもないが。




  4. まあ、紹介なしの飛び込みの相談が受けにくいのは事実。

    でも最近は弁護士が馬鹿みたいに増えてるので、そういう仕事を受けてくれる弁護士も結構いると思う。


    あと、弁護士会の相談には客が取れない無能が集まり、役所などの相談には優秀な弁護士が集まるというのもあまり論理的ではないと思う。

    そもそも役所の相談は既得権益化しててロートルが惰性でやっているようなところもあるし、僕が修習していた事務所の先生は市役所で相談を受けていたけど、基本的には市役所の相談にはどんな人が来るか分からないから相談だけで受任しないと言っていた。


    事務所の格云々についてはよく分からん。

    でも、GIGAZINEの中の人が「はっきりいうと、プロフィール的には一見すると、ものすごい面々です」といってる某事務所ははっきり言ってそんなに格は高くないと思うけど。。。。

    中の人が重視している「若くして受かったか」という観点からも疑問符がつく方々ばかりだし。

    これならうちの方が余程ものすごいと思う。



あー、突っ込むのに疲れた。