田中ロミオ「人類は衰退しました」

地球上から人間の人口は徐々に減少し、もはや「妖精さん」のものとなった地球。そこで名ばかりの国連調停官となった主人公による妖精さんの生態観察日記。

いわゆるボーイミーツガールは無くて、ただ淡々と妖精さんの文化が発展(?)していく様を綴る絵本のような物語なので、ライトノベルと思って読むと肩すかしを食らうかも。最初は状況が良く飲み込めないのですが世界観が分かると一気に読めます。ただ、あとがきでも作者が書いているように、これはラノベとして出すよりは講談社青い鳥文庫から出した方が良かったかも。ラノベと言うよりは児童文学に近いので。まあ、普通のラノベに慣れた人にとっては逆に新鮮で楽しく読めます。もちろん大人が読んでも面白いですが、どちらかと言うと小中学生辺りがメインの対象かなと思います。

で、ガガガ文庫自体がかなりマイナーなので、近所の書店はおろかジュンク堂でも置いてなくて探すのに相当苦労しました。お勧めされてから実際読むまでにかなり時間がかかってしまいすみません。>某Hさん