BD対HDDVD戦争の序盤に、HDDVD陣営のMSはソフト制作環境整備のために 自社製コーデックVC-1ベースの編集、オーサリングシステムをHDDVD陣営のハリウッドベンダーや 独立系からポルノ専業ベンダーまで多くのスタジオに供与した。 BDとHDDVD双方に参入していたワーナーもコスト削減の目的からMSの協力を仰げるVC-1を採用し、 両規格で使いまわせるように映像/音声データをHDDVDの上限である30GBに収めた。 HDDVDが撤退して容量に関しては30GBの壁は取っ払われたが、ワーナーなどは 今後もVC-1ベースで稼動しているシステムを使い続けるようだ。 VC-1やH.264のような高度なコーデックの性能を活かすにはエンジニアもノウハウ習熟が必要だから、 乗り換えるとしても一朝一夕にはいかないと思われる。 ただ、今後Blu-rayならではのJAVAを使ったインタラクティブなメニューやボーナスコンテンツが浸透すれば、 オーサリングシステムの世代交代(MS環境からの乗り換え)と共に、コーデックもH.264がスタンダードになっていくかも。