概要
簡単にヒットを量産する天才…のように思われがちなイチローだが、実際は苦悩と試行錯誤の日々。
内容(思い出せる範囲で箇条書き)
- 7年間お昼ご飯(兼朝食)は毎日カレー
- カレーの上にカツとか考えられない
- 毎日同じレシピのカレーとバランスのとれた食事を提供してくれる彼女(弓子さん)の方が自分より余程プロフェッショナル
- 「白い巨塔」が好き。30回以上は見ている
- 毎日足裏マッサージを欠かさない
- 遠征のときにもマッサージ器と枕は欠かさず持っていく
- 現在使っているものは3台目
- 他人のバットを持つことはない。持つことで手にその大きさや形が残ることを極度に嫌う
- 背面キャッチは遊びのようだが、油断してボールが視界から消えても取れるようにするための訓練
- 球場にはイチロー専用のトレーニングマシンがある(弾力性のある柔らかい筋肉を作るため。詳細は「初動負荷理論」で検索)
- 筋肉を肥大させないで筋力をUPさせたい
- 自分の体は神経が行き届いていて頭でイメージしたことを表現しやすい。肥大したら無理。
- バッティングフォームは毎年変えている
- 過去のフォームを振り返ると、よくあれで打てたなと思う
- 全ての球がストライクゾーンに来れば確実に打てるが、今悩んでいるのはそうでない球にもつい手を出してしまうこと(技術があるためどんな球でも打ち返すことはできるが、ヒットになるとは限らない)
- 首位打者争いなど、結果を残すことに対してプレッシャーはどうしてもかかるが、重圧から逃げて得た200本と重圧に立ち向かって得た200本では全然違う
- 数字を出しても達成感が得られるわけではないが、続けていれば何かが見えてくると信じている
(※この番組は「1月 9日 (水) 午後4:45〜午後6:00」にBS2で再放送されるそうです)
感想
「カツカレーとか考えられない」という言葉からは洗濯用の石鹸で顔を洗っていたアインシュタインの話を思い出しました。天才はシンプルを好むのだなと。そして、普通の人なら数字を出せば満足するのにイチローにとってそれは通過点の一つでしかありません。あれほどの実力を持ちなお野球を極め続けようとするその姿勢はまさに「求道者」だと思います。
その精神は凡人には真似のし難いものがあると思いますが、アスリートとしては「柔らかい筋肉」「足裏マッサージ」などのキーワードが参考になるかもしれません。番組はイチローのプライベートな部分にまで立ち入った非常に貴重な映像の数々でしたが、イチローがなぜ凄いのかをより深く理解したい方には以下の書籍を強くお勧めします。
イチローはなぜ天才なのか、天才はなぜ天才なのかが良く分かります。興味のある方はぜひご一読を。