「ボーダー」(Gräns)

ボーダー 二つの世界[R15+指定版](字幕版)

2018年公開。スウェーデン映画。

税関で働くティナは容姿が醜いが、密輸品や違法な物を匂いで嗅ぎ分けるという特殊能力を持っていた。
ある日、奇妙な男が税関を通る。何かを感じたティナは次第に彼に惹かれていく。

「醜い容姿」を再現する特殊メイクはアカデミー賞にノミネートするほど凄いです。そのため冒頭から違和感と言うか不穏な空気が漂っており、何かあるに違いないと思ったら案の定…と言う展開。

ファンタジーでありミステリー・サスペンスであり、最終的にはタイトル通りにあらゆる「境界」を問うジャンル分けの難しい作品です。なるほどデル・トロ監督は好きだろうなとか、これは北欧でしか生まれない映画だなと思ったりしました。

意図的なのか生理的に嫌悪感を抱かせるようなシーンがいくつかあり、特に虫(幼虫など)の苦手な人には全くお勧めできません。しかしかなり強く印象に残る映画で、ミニシアター系の映画が好きでミステリー、サスペンス系が好きなら刺さると思います。

色々と閲覧注意で万人向けではありませんが、映画好きにはお勧めです。