2007年〜2017年に放送されていたテレビ東京の代名詞とも言える旅番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。
ネットでも動画配信されているので大変今更ながら見たのですが、めちゃくちゃ面白いです。ゴールデンタイムで高視聴率を記録し、テレ東の看板番組となった理由がよく分かりました。
全25回で動画配信はそのうち8本、DVDでは14本を見ることができます(レンタル可)。
また国内を巡るレギュラー放送とは別に台湾編の劇場版もあります。
3泊4日で数百km先の目的地へ路線バスのみで移動しなければならずネット検索は当然禁止。目的地までバス路線が全て繋がっているとは限らず1日に数km歩くことは日常茶飯事、仮にバスに乗れたとしても朝早くから夜まで乗り続けないと間に合わない過酷な旅です。
理論的に達成可能な目標が設定されているとは思いますが、知らない土地で聞き込みだけで何本ものバスを乗り継いで目的地へ向かうのは至難の業。地図で見るように直線では進めなかったり、本数が少なく何時間も待たされたり。と思えば意外な所にコミュニティバスが走っていて絶望から救われることもあり、予測不能なドキュメンタリー的面白さがあります。
企画自体の良さもありますが、何と言っても「太川陽介」「蛭子能収」(敬称略)の凸凹コンビが最高に面白く、これが後継番組や他局の類似番組では簡単に真似できない笑いを生み出しています。ちなみに蛭子さんはマイペースではありますが意外と旅には協力的で「パチンコに行ったために失敗した」という伝説回もそれが原因ではなさそうです。(「バス旅 正解」で検索すると失敗回の正解ルートを考察するブログがいくつか見つかります)
TV番組を一度放送しただけでメディア化もされないのは勿体ないなと常々思っているので、こうして配信でいつでも過去の名番組が見られるのは非常にありがたいです。