福原慶匡 『アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み』

2018年3月末に出た本なので大変今さらですが読みました。

けものフレンズ(1期)」「ケムリクサ」の大成功でたつき監督やirodoriという制作集団が脚光を浴びていますが、同時にヤオヨロズ(アニメ制作会社)の福原プロデューサーもやり手として注目を集めています。そんな福原氏が書いたアニメ「製作」サイドの話が分かる一冊です。

アニメを企画してどのようにお金を集め回収するか、スタッフを集めて制作し納品するまで…などアニメに関わる一連の流れが良く分かります。また現在の日本アニメ業界特有の問題点も分かります。本気でプロデューサーを目指す人には当然オススメですが、そうでなくても全アニメ好き必読と言えるぐらい中身の濃い本です。アニメ制作の舞台裏が知りたい人は必見。

ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲(Johnny English Strikes Again)

2018年公開。
「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソン主演のスパイコメディ3作目。

相変わらず古典的ギャグ満載で、合わない人には辛いと思いますが個人的には楽しめました。
敵がサイバーテロリストのためアナログ機器を駆使するのですが、そんな中VRを使ったギャグが特に最高で腹筋が崩壊しました。

あくまでおバカ映画なので過度の期待は禁物ですが、好きな人にはオススメです。

tangerine.hateblo.jp

新海誠 監督『天気の子』2019年7月19日公開




足跡はかき消して(Leave No Trace)

2018年6月公開(日本では劇場未公開)。
人目を避けて森の中で生活する父と娘を描く。

劇中では説明されませんが父親はイラク戦争によるPTSDを患っており、軍から支給される薬を他の退役軍人に売って現金収入を得ています。いわゆる普通の生活に嫌気がさして森の中で暮らしているようなのですが、やがてその生活に変化が訪れます。

あえて抑えた演出と演技で淡々と物語が進みますが、非常に心に残る印象的な作品です。Rotten Tomatoesの批評家支持率100%は伊達ではないと思いました。

地味なのでミニシアター系の映画好きにしか刺さらないとは思いますが、個人的にはオススメです。

足跡はかき消して(字幕版)

足跡はかき消して(字幕版)

  • Debra Granik
  • ドラマ
  • ¥1500

華氏119(Fahrenheit 11/9)

華氏119(字幕版)

華氏119(字幕版)

2018年公開。
マイケル・ムーア監督によるドキュメンタリー作品。

トランプ大統領が主役のような扱いですが、実際には現代アメリカの抱える様々な問題を描いています。

…など。特に監督の出身地でもあるフリント市の水道水汚染は大変ショックを受けました。
しかし重すぎるテーマでも気楽に見れて分かりやすいのは相変わらず流石だなと思います。

華氏119(字幕版)

華氏119(字幕版)

ケムリクサ 12.1話



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映画「若おかみは小学生!」

若おかみは小学生!

若おかみは小学生!

2018年9月公開。
タイトル通り、小学生の女の子が温泉旅館の若おかみとして奮闘する物語。

原作が児童文学なのでタイトルからどうしても「私、なぜか旅館の若おかみをする事に…!?」みたいな軽いノリを感じてしまうのですが、実際は主人公の女の子の両親が交通事故死するところから始まる、壮絶に重い話です。

本筋としては、旅館に訪れるちょっと問題を抱えたお客様との出会いによって女の子が成長していく物語です。最初はお客様の些細な言動にも怒ったりしますが、やがて大人でも抱えきれないような重いものを背負う決意をします。「私は春の屋旅館の若おかみです」と宣言するクライマックスのシーンは涙せずにはいられないはず。劇中の温泉は「全てを受け入れて癒す」と言われていますが、この作品自体もそうなのかもしれません。

背景は美しく、キャラはよく動き、序盤〜中盤まではコミカルなシーンも多いので子供も大人も楽しめますが「大人でも楽しめる」と言うより「大人にこそ見てほしい」非常に優れた作品です。