バルミューダの扇風機「GreenFan Japan」が気に入っています

バルミューダ ザ・グリーンファン DCモーター扇風機 BALMUDA The GreenFan EGF-1700-WK (ホワイト×ブラック)

実は既に3ヶ月ほど使っていますが、かなり気に入ったので書いてみます。

扇風機の最近の主流はDC(直流)モーターで、一般のAC(交流)モーターの扇風機より高価なものの「電気代が安い」「ACでは不可能な微風を送れる」というメリットがあります。

で、大体ですがAC扇風機が数千円ほど、DC扇風機が1万円前後なのに対してこの「GreenFan Japan」は4万円弱もします。それだけの価値を見出せるかどうかは個人差があると思いますので、以下は全て個人の感想ということでご了承ください。

自然界の風を再現

普通の扇風機と違う最大のポイントは内側と外側で速度の異なる二重構造の羽根です。この2種類の風が衝突することで渦成分がなくなり、面で移動する空気の流れに生まれ変わる…とされています。普通の扇風機が空気の塊を等間隔で飛ばしているとすれば、GreenFanは空気を霧状にして拡散しているようなイメージです。

再現するのは自然界の風

また、普通の扇風機は見た目通りに羽根の部分から真っ直ぐに風が飛んできますが、GreenFanは羽根の見た目以上に風が拡散します。本体から離れるほど風が上下左右に拡散していきます。こんな所にまで届くのかと驚きます。

ただし、これは「2種類の風が衝突」することが条件なので、ある程度(1~2m)離すことで上記の効果が得られますが、ごく至近距離では普通のAC扇風機と全く変わらないのでご注意ください。

この風は非常に快適で、寝る時に付けっぱなしにしていても全く問題ありません(当然タイマー機能は付いているのですが)。そして何より、扇風機を付けているということを完全に忘れてしまいます。扇風機の風なのか自然の風なのか、本当に区別できないほどなのです。

静音性

風は4段階あり、3段階目まではほとんど気になりません。「強」だとさすがにそれなりの音はしますが、それでも不快には思いません。

操作性

操作ボタンがインジケーターのある底面にはなく、後頭部(羽根の後ろ側)にあるのが直感的ではないかなと。リモコンを使えということなのでしょうが、ボタン電池というのはいただけません…。

また、DCなのは良いのですが大きなACアダプターが付いてしまっています(欧米か!)。これは日本で使う事を想定しているならぜひ本体に内蔵して頂きたかったです。

あとコード部分を本体でよく踏んでしまいそうになりますが、これも別売のバッテリーを使えと言うことなんでしょうか(コードレス扇風機としても使用可能だそうです)。

本体の高さは2段階で選べますが、先ほど書いたように風がかなり拡散するので普通の高さで良いと思います。

首は左右には150°振る事ができますが、上下方向にはほとんど動きません。これも風が拡散するので問題ありませんし、上向きで使いたい人には扇風機ではなくサーキュレーターをおすすめします。

デザイン

凹凸の少ないすっきりしたデザインで、見た目も良いですしお手入れもしやすいです。露骨な家電臭がしないため、家電と言うよりはインテリアという感じです。1年中出しっぱなしでもそれほど違和感がないかもしれません。

国産

山形県米沢市で生産されているそうです。中国などで生産されている家電も多いですが、やはり国産と言うのはそれだけで謎の安心感があります。

まとめ

細部まで一切の妥協なく洗練された製品…というわけでもなさそうですが、4万円が納得できる程度には満足しています。何よりも「風とは何か」「自然の風とは」という風の本質を真剣に考えた製品は類を見ないと思います。値段が値段なので気軽におすすめはできませんが、自分の中では扇風機と言えばこれ以外には考えられなくなってしまいました。

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