2017年4月(チリ)、2018年2月(日本)公開。
第90回アカデミー賞「外国語映画賞」受賞作。
歳の離れた恋人を突然失ってしまったトランスジェンダーの歌姫が、悲しむ暇も無く容赦ない差別や偏見を浴びせられ、彼の葬儀への参列も許さない状況から一人の人間としての尊厳を取り戻す物語。
英題は "A Fantastic Woman" で原題は「素晴らしい女性」ですが、主人公はトランスジェンダーの女性(元男性)です。特筆すべきは、この役者さん自身もトランスジェンダーの方が演じているということです。また劇中でも歌手ですが、彼女自身も幼少の頃からオペラを学んだ歌手でもあります。
特に印象的なのはサウナのシーンですが、警察からの理不尽な扱いや、分かりやすく罵詈雑言を浴びせる人々など、トランスジェンダーであることの難しさを痛感させられます。
全体的に映像もセンスが良く美しいです。ミニシアター系の映画が好きな人にはオススメです。