2022年12月公開。
原恵一監督作品。
A-1 Pictures制作。
原作は2018年本屋大賞受賞作。
不登校で引きこもりの女子中学生。ある日自分の部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入った先は謎の孤城。この孤城には中学生7人が集められていた。城主の少女「オオカミさま」は、城の中にある鍵を探し出せばどんな願いも叶うと話す。やがて、集められた7人は似たような境遇にあることが判明するが…。
端的に言うとこれは「いじめ・不登校」を描いた作品で、登場人物は全員その問題を抱えています。いずれも不登校になるのも仕方ない、というレベルなのでかなり精神的に来るものがあります…。同じような経験のある人にもない人にも共感できるかもしれません。
長い原作を2時間にまとめたためか伏線が露骨すぎるため、仕掛けが容易に予想できてしまうのがやや難点。映像的に派手さが無いのは物語のトーンを考えるとやむを得ないかもしれませんが。某映画批評サイトでは一般客からの評価は高いものの、評論家からの支持率は低い結果となっています。*1
しかしこの重い話で興行収入10億円突破はなかなかの偉業ではないかと。
