犬上すくね『恋愛ディストーション』

これぞ犬上すくねの真骨頂。 繊細で柔らかな絵、そして気恥ずかしくなるシチュエーションの数々。このふわふわ感がイイ。 描かれるのは二組のカップルの甘々な日常。 三角関係とか不倫とか、そういう深刻な話は一切なし。読んでて微笑ましくなります。 ディストーション(ゆがみ)と言うよりはちょっとしたフェティシズム。「眼鏡を外したい」「彼女の犬になりたい」など。そんなに倒錯してるわけでもない、よくある願望(?)です。好きな相手の何気ない仕草がいちいちツボに入ってしまう「チャームの魔法」とか。どちらかと言うとシチュエーション萌えな作品。特に20代前後の男性読者は随所で萌えツボを刺激されるはず。 あと、表紙よりも中の絵の方が全然イイです。ちょっと損してるかも。 とにかくこの人は絵が素敵です。男性キャラも含めて。 少し前の作品ですが、今連載中の『ラバーズ7』よりはこちらをオススメします。