『泣ける2ちゃんねる(2)』

起きてみた。台所に行った。母親が居た。おはようと笑われた。
フライパンを持ってる。オムレツだ。挽肉の。幼稚園の頃からずっと好き。
皿を差し出す手が見えた。皺だらけだった。色もくすんでた。びびった。
思わず握った。どうしたのと驚かれた。握りつづけた。どうしたのと笑われた。
離せなかった。答えられなかった。ただ握った。泣きそうだった。

夢だったら覚めるなと思った。
オムレツを食った後。言わなきゃいけない言葉があるんだ。あなたに。

自分が生きている間に、大切な人が生きている間に、人は伝えなければならない事がたくさんある。そんな事を涙とともに気づかせてくれる本です。電車男のようには売れないと思うけど、1人でも多くの人に読んでもらいたい…と祈らずにはいられません。

あと言いたい事は以前のエントリで大体書いたので略。長くてコピペできないエピソードも本当にたくさんあるのでぜひ読んでみて下さい。ネット上で読めない事もないけど、あえて本でじっくり読むことをお勧めします。もちろん、決して人前では読まないように。

毎朝、新聞配達をしている少年がいました。一人のおじさんが少年に会ったので「おはよう」と挨拶をしました。
少年は笑顔で会釈を返しました。次の日もおじさんは挨拶をしましたが少年は笑顔で会釈を返すだけでした。
おじさんは配達所の所長に文句をいいに行きました。「あの子どもは人に挨拶もできないのか!」と怒りました。
所長は素直に謝り言いました。「あの子は耳が聞こえずしゃべれないんですよ。学費も新聞の奨学金でやってましてね。家が助かってるとお母さんもよろこんでましてね。」
翌日少年が新聞を配るとおじさんが画用紙を持って待っていました。そこには

『おはよう◯◯君、いつもありがとう』

と書いてありました。

少年は涙をこらえながら何回も何回もお辞儀をしました。

「こんな私でも結婚したい?」
物凄い怖い目だった。とっても悲しい目だった。
俺は何も言えなかった。まったく不甲斐ない声帯だ。こんな時まで言葉が出ない。
だから力一杯、激しく、プロポーズの言葉以上に思いを込めて首を振った。
縦に、上下に、この勢いで石油掘ったら日本の燃料事情解消できるんじゃないかってくらい思いっきりブンブン振った。
端から見るとバカみたいだが不甲斐なくて情けなくて意気地なしな俺にはこんな返事しかできなかった。

そんな俺に抱きついて泣いてる彼女スゴイ。
そんな彼女に「一緒に頑張ろう」とか芸の無いこと言ってる俺ヤバイ。
超がんばろう。今日から重荷は二人で分けあえるから超がんばろう。
おまえを泣かせるのは今日で最後にするって誓うから。