4コマ漫画は大雑把に言って２種類に分けられると思います。
- 雰囲気よりも笑いを重視するもの（笑い系）
- 笑いよりも雰囲気を重視するもの（和み系）
前者がお腹を抱えて笑える漫画だとすれば、後者はくすくすと笑えて、どちらかと言えばほのぼのまったりな雰囲気を楽しむ漫画、と言いますか。この観点で最近おすすめの4コマをいくつか挙げてみます。
笑い系
タマちく.「殺し屋さん」
ゴルゴ31ばりのハードボイルド・アクション…と思いきや、依頼がなければ小さな虫も殺せない「殺し屋さん」。シリアスな絵とシュールなギャグとのギャップが激しく笑いを誘います。特に「父の仇！」と毎回主人公を狙う女子高生との戦いは必見。原作は『B.B.Joker』で一世を風靡した一条マサヒデ氏。
阿部川キネコ「辣韮の皮」（らっきょうのかわ）
脱オタして高校デビューするはずが、いつの間にか漫研に入部させられ始まってしまう楽しいオタクライフ（♪）。同人、801、特撮、軍事…など扱うジャンルも幅広く、オタクなら「あるあるw」と共感できるネタが満載。オタク漫画としては「げんしけん」に匹敵する内容の濃さだと思います。オタネタが分かる人限定ではありますが『ドージンワーク』よりもお勧めしたいほど。オタクだと自覚のある人にはぜひ読んで頂きたい作品です。
和み系
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」
「ひだまり荘」に住む美術科の高校生４人を描くほのぼの物語。高校と寮で繰り広げられる４人の掛け合い漫才が絶妙。ときどき顔が異様に潰れるへちょ絵もかなり魅力的。１月からはアニメも放送される、「まんがタイムきららCarat」の看板とも言える作品。美術部4コマと言えば『スケッチブック』も有名ですね。
長月みそか『HR～ほーむ・るーむ』
仲良し3人組の女子中学生のありふれた日常。平凡だけどまっすぐに生きる彼女らを中心に描く清々しい作品。一見「萌え」でありながらも中学生の日常を等身大で描く作風は、まだ純情だった頃を思い出させてくれるはず。ほのぼのと笑いつつも読後さわやかな気分になれる、個人的に最近一押しな作品です。
