はじめての「灼眼のシャナ」入門

灼眼のシャナ (電撃文庫)

4月には劇場版も公開される予定で、今年も目が離せない注目の作品「シャナ」。まだ読んだことが無い人も今からでも遅くない…というわけで、軽くシャナについてまとめてみました。

灼眼のシャナ」について

灼眼のシャナ」は累計400万部を突破している、現代を代表する人気ライトノベルです。あの「涼宮ハルヒ」でも累計340万部なので、今の所トータルでは「シャナ」の方が売れています(1冊当たりではハルヒ>シャナ)。ハルヒと同様、おそらくどの書店のラノベコーナーにも高い確率で平積みにされているはずです。現在本編が14巻、短編集が2巻発売中。 また2005年10月~2006年3月の2クールに渡ってTVアニメ化されています。OVAなども発売中。

主な内容

作者の高橋弥七郎さん曰く「痛快娯楽アクション小説」異世界から来た化け物(?)と戦うシャナ(表紙の子です)、その戦いにごく普通の高校生である主人公が巻き込まれてしまう…といったお話です。また、高校生なので普通の学園コメディ要素もあり、主人公に好意を寄せるクラスメイトの女の子(吉田さん)とシャナが主人公を奪い合うといった「それなんてエロゲ?」的要素もストーリーの大きな柱の一つです。なお、シャナは貧乳ですが吉田さんは巨乳です。 


巨乳で料理上手の吉田さん(シャナとは正反対)。

キーワードその1「メロンパン」

シャナという作品の重要なキーワードの一つは「メロンパン」です。シャナの好物がメロンパンだ、というそれだけの話ですが、その食べ方には並々ならぬこだわりを見せており、まず外側の硬い部分カリカリ)を少し食べて、次に中の柔らかい部分(モフモフ)を食べる。そうしてカリカリとモフモフを交互に食べることによりバランス良く双方の感触を味わえる…らしい(5巻p.15より)。この食べ方をカリカリモフモフと呼びます。そこまでこだわる割には「スーパーやコンビニで売ってるメロンパンよりパン屋さんのメロンパンの方が美味しい」といった常識が欠如してたりするのですが。 ちなみに「カリカリモフモフ」でぐぐると15万件近くヒットします。この単語、覚えておいて損はないでしょう(どこで使うかは不明)。

キーワードその2「釘宮理恵

「シャナ」を読む時にはシャナの声を釘宮ボイスに脳内変換して読むことが重要です。釘宮理恵さんはアニメ版の声優さんですが、今のところツンデレを演じさせて彼女の右に出る者はいないと思います。その意味ではアニメから入った方が良いかもしれません。シャナもツンデレの代表的なキャラの一人であり、都合が悪い(照れくさい)ことがあるとうるさいうるさいうるさい!」と問答無用で全否定します。なおアニメDVD特典映像の「灼眼のシャナたん」ではこれが「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!」になり、特にこの際の釘宮ボイスは絶大な破壊力を持っています。

シャナたん「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!」

専門用語、世界観など

やや世界観が特殊で専門用語も多く最初は戸惑うかもしれません。異世界から来た化け物と戦う、と書きましたが正確には「紅世(ぐぜ)」から来た「紅世の徒(ぐぜのともがら)」と呼んでいます。 彼らが人間界にやって来て人間の「存在の力」を食い荒らす、それを阻止するために戦っているのがシャナをはじめとするフレイムヘイズです。「存在の力」を喰われた人間は残りかす(通称「トーチ」)になってしまい、徐々に周りから忘れられ最終的には消滅、最初からいなかった人になってしまいます。主人公の坂井悠二も既に人間ではなく、トーチである…と宣告される所から物語は始まります。

まとめ

「シャナ」はアクションに引き込まれるのもありますが、ここで書いた他にも個性的なキャラが多数登場して掛け合いが楽しい、というのも人気の理由だと思います。学園コメディとしても普通に面白い。ただ、ラブコメと言うかそれなんて(略)的な要素が好きな人はゼロの使い魔の方が良いかもしれませんが。 コミック版も2巻出てますが、どちらかと言うと原作orアニメをお勧めします。原作は1巻を読んで気に入ったら5~6冊ぐらいまとめ買いしても後悔はしない…はず。ラノベではトップクラスの人気を誇るだけあって面白さは折り紙付きです。未読の方は今から読んで劇場版に備えて置くと良いかも。または、劇場版が1巻の内容を再構成したものらしいので、劇場版から入る…というのもアリかもしれません。 とにかくハマります! 読後はメロンパンを食べたい衝動が抑えられなくなるはず。やっぱりメロンパンはカリモフがいちばん!

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