遂に担当編集まで壊れた「いいなり!あいぶれーしょん」第2巻

いいなり!あいぶれーしょん(2) (ドラゴンコミックスエイジ)

世紀の問題作「いいなり!あいぶれーしょん」の第2巻が発売されました。何が問題かと言うと、少年誌なのにエロいとかそういうことではなくてテーマがおもらしだという所です。第1巻からして突き抜けた狂いっぷりを見せたこの作品、第2巻は作者あとがきによると

唯一のブレーキだった担当編集の脳も遂に狂い始め、足かせがなくなった私の本領発揮の第2巻

だそうです。では早速見てみましょう。

「みんなおもらしするんだ。ぼくらは平等だ。」

作者のHPには

2巻の単行本オビは読者の皆様の名誉をお守りいたします。

とあります。一番上の画像(↑)は帯を外した状態の表紙ですが、帯にはこんなキャッチコピーが。

…すいません、これがどのように読者の皆様の名誉を守っているのか説明して頂けないでしょうか。あるいは「読者の皆様は立派なヘンタイです!」という名誉が保証されているのかもしれませんが。ちなみにこれは作中のセリフなのですが、何を間違ったのか、

「ほら 雫だけじゃないよ。みんなもおもらしするんだ」 「わたしたちは一緒だよ」

このように感動的なシーンになっています。誰かツッコミを入れる人間はいなかったのでしょうか。

「この本をご購入のお客様は健全です。」

よく見ると帯の下の方に小さく注意書きがあります。「18歳未満の方の購入、閲覧を禁止します」とか「注意!この本にはおもらし描写が含まれています」かと思いきや

「書店員の皆様へ:この本をご購入のお客様は健全です。」

これほどまでに説得力のない但し書きがあるでしょうか。名誉が守られるどころか「この本をご購入のお客様はヘンタイです」と書いてあるようにしか思えません。まあ、この作品を目立つ所に平積みしている書店は同罪かもしれませんが。みんなヘンタイなんだ。ぼくらは平等だ。

どう見ても成年コミックです

物語とか設定とかはどうでも良いのですが、「2人の心が重なる時、驚異の1000%挿入(リンク)が発動する」そうです。それが発動すると雫(メイドロボ)の戦闘力が急上昇する…という事らしいですが、どう見てもバトル漫画と言うよりは「痴女がおもらししながら暴れ回っている漫画」にしか見えません。

姉さんはとってもじゅーしー

(※自主規制により上半分のみ) 今回の見所は何と言っても「主人公の姉がトイレに行きたいのを必死に我慢してから安心して用を足すまで」を2話(56ページ)も使って克明に描いている点です。ここまで来ると普通の成年コミックの方がまだ健全ではないかと思えてきます。 ちなみに恒例のカバー下には、 

「薫子さんのジュース…すごい勢い…っ」

と、どういう状況なのか理解できない絵が描いてあります。何が作者をそうさせるのでしょうか。

カラー口絵でもおもらし?

巻頭にカラー口絵がありますが、雫(右の子)はなぜこんな不自然な位置に座っているのでしょうか。作者はこの絵で一体何を表現しようとしているのでしょうか。…お湯の色が緑なだけまだマシかもしれませんが。

まとめ

1巻よりも格段に進化した第2巻。読めば読むほど作者の頭の中が心配になってくる作品ですが、ある意味漫画表現の最先端を突っ走っている作品とも言えます。読めば「日本始まったな」と実感せずにはいられないでしょう。ただ、18歳以上であっても健全な方にはお勧めできないと言うか、読んでいる事が知人や友人にバレるとあなたの人間関係までゲームオーバーになる恐れSNK)があるのでご注意を。興味のある方も周囲に人がいない場所で読まれることをオススメします。