バットマンです。約2時間30分という長さですが、5時間を2時間30分に圧縮したかのような密度の濃さで退屈する暇が1秒もありません。映像も音響も凄く、話の内容も相当重いので見終わった後は全身どっと疲れます。特に脳が。これだけの映画を作るのにいくらかかったのかなと思わせるほどでした(1億8000万ドルらしいです…)。
「ジョーカー」と言う、犯罪そのものが趣味みたいな分かりやすい悪役が登場するのですが、むしろ問題はバットマンが正義を執行すればするほどジョーカーが増長し街の治安がどんどん悪化して行く事。バットマンが悪人を追いつめすぎたから余計に状況が悪化してるんじゃないの?悪いのはバットマンの方じゃね?(意訳)と言われるほどに。正義とは何なのかを考えずにはいられませんが、全編に渡って絶望的な状況の中でラスト付近にわずかな希望を見た時「この映画を見て良かった」と心から思いました。詳しく書けませんが><
あと、バットマンの某秘密兵器を見てGoogleストリートビューを思い出してしまいました。マトリックスとか。とにかく視覚的にも十分すぎるほど楽しめますので、ハリウッド的大作が好きな人なら迷わず見に行くべき(ただしグロ描写あるので注意)。