想定科学ADV「Steins;Gate」が面白すぎる件

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Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)

Steins;Gateシュタインズ・ゲートは2009年10月にXbox 360で、2010年8月にWindows版が発売されたノベルゲー。2011年4月からはTVアニメが放送予定です。

タイムトラベルがテーマで、「過去に送れるメール」を偶然にも発明してしまった主人公が世界規模の事件に巻き込まれてしまう…というのが非常に大ざっぱなあらすじ。主な舞台は現代の秋葉原であり、また○ちゃんねる語などのネットスラングが多用されるのでそういう文化に親しみのある人にとってはすらすら読めると思います。

本作品最大の特徴は緻密に練り込まれたシナリオです。一見こんなに登場人物が必要なの?と思えますが、実はどう見ても脇役に見える人物が重要な役割を担っていたり、見逃してしまいそうな小さなイベントが後に重要な意味を持ってくる…など、伏線が大量に張られているにも関わらず全てキッチリ回収されるという爽快感がたまりません。

バタフライ効果、という言葉があります。

バタフライ効果とは、カオス力学系において、通常なら無視してしまうような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指す。
バタフライ効果 - Wikipedia

「小さな出来事が後に大きな意味を持つ」と言い換えても良いかもしれませんが、まさにこの事を実感させられるシナリオで、プレイ後は「日常の小さな選択が未来を変えるかもしれない…」などと考えてしまいます。これは世界を見る目を一変させるゲームです。

ちなみにシステム的には通常の選択肢ではなく「フォーントリガー」という、作中の携帯電話の操作(通話/メール返信)によりシナリオが分岐していく変わった方式が採用されていて、初回は必ず某ENDになってしまうはず。ただしそれは一般的に推奨されている順番でもあるので、最初は攻略サイトなどを見ずにプレイされる事をお勧めします(公式サイトさえネタバレと言われています)。

久々に寝食を忘れるほど熱中してしまいましたが、TVアニメが仮に2クールとすると全ての話が終わるのは放送から約半年後。とてもそんなに待てるような話ではないので(続きが気になりすぎる的な意味で)、原作未読の方はTVアニメ放送前にプレイされる事を激しくお勧めします。

映画「バタフライ・エフェクト」のオマージュ?と思えるほど同じ構造ではありますが、90分で終わる映画に比べると最低10時間はかかる本作は終えてみると感動もひとしお。10年に一度の傑作、と断言しても過言ではないと思います。

プレイ後はきっとこの作品のファンになっていると思いますが、(↓)にある公式資料集(ファミ通が特におすすめです。永久保存版的な資料集で、攻略本としても使えますがネタバレが激しいのでクリア前の閲覧はおすすめできません。またサントラはもちろん、ドラマCDやキャラソンなども多数出ています。6月にはファンディスク「比翼恋理のだーりん」も発売予定。

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STEINS;GATE
(Windows版)
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Steins;Gate (シュタインズ・ゲート)
(通常版)(Xbox 360)
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シュタインズ・ゲート 公式資料集 (ファミ通Xboxの攻略本)
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カオスヘッド&シュタインズ・ゲート 科学アドベンチャーシリーズ マニアックス

関連

YouTube - Windows版「シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)」OP
YouTube - Windows版「シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)」PV
Steins;Gate - Wikipedia
steins;gate (シュタインズゲート) とは - ピクペディア | ピクシブ百科事典