「幸福路のチー」(幸福路上 / On Happiness Road)

幸福路のチー(字幕版)

2018年公開。
台湾2Dアニメ映画。

アメリカから台湾に帰省したチーが祖母の死をきっかけに幼少期からの半生を思い出す。
監督の実体験が半分ほど入っている、半自伝的作品。

1975年生まれ(監督本人は74年生まれ)で現在は結婚し妊娠しているものの離婚を考えているチーが無邪気だった少女時代を回想します。「おもひでぽろぽろ」や「この世界の片隅に」を彷彿とさせる作風です。また戒厳令学生運動、大地震など台湾の歴史的背景も描かれているため、知識のある人はより楽しめると思います。

「どんな夢でも描けた子供時代」と「大人になってしまった自分」の対比は台湾に限らず世界共通で、大人であればものすごく共感できるはず。また「科学忍者隊ガッチャマン」のテーマ曲が非常に効果的に使われており、知っている人はそれだけで泣いてしまうかも。

幸せはどこにあるのか、それはおばあちゃんと子供の頃の自分が知っています。

おもひでぽろぽろ」等に匹敵にする名作と言っても過言ではないと思います。大傑作。