「ブラ!ブラ!ブラ!」(The Bra)

ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を(字幕版)

2018年公開。
ドイツ・アゼルバイジャン合作。

定年退職直後の貨物列車の運転士が青いブラを拾ってしまう。
このブラの持ち主を探すコメディ。

まずこの映画は全編セリフ無しで成立しています。舞台は旧ソ連でもある「アゼルバイジャン」というあまり馴染みのない国で、風景の異世界感というかファンタジー感がすごいです。住宅地のど真ん中を貨物列車が走り、さらに列車が通らない時は線路の上に洗濯物を干しているという珍しい光景が見られます。

持ち主不明の青いブラですが、なぜか劇中ではシンデレラのガラスの靴のような扱い。女性陣は競って自分のものだと主張します。そして誰もが主人公のおじさんの目の前で試着を始めるのですが、そういう文化なんでしょうか…。

ブラの持ち主を探しているようで、おじさんにとっては定年後の第二の人生を探す旅でもあります。いろいろありますが最後は全て丸く収まるハートフルコメディです。色物枠のようですが意外とちゃんとした作品で、過度な期待(意味深)をしなければ楽しめると思います。