リメイクやオマージュではなく、原点回帰するのだと公式ブログで白倉Pが述べているように、まさに「原点回帰」の名に恥じない素晴らしい作品でした。上映館の少なさから言ってもOVAを無理やり上映した感は否めず、あまり期待せずに観に行ったのですが、まさかここまで燃えるとは思わなかった。これをレンタルまで待つのは非常に勿体ない。上映期間も今月25日までと非常に短いので、ライダーファンや特ヲタならぜひ最寄りの上映館まで足を運んでみてほしい。
平成ライダー世代にとっては変身や必殺技にCGは当たり前。しかしCGも使わない素のライダーキックがあんなにカッコイイとは。やはり「仮面ライダー」の名を冠するならライダーキックとバイクアクションは不可欠だと再確認。
しかしそれ以上に重要なのは、改造人間として背負ってしまった運命や悲しみだと思う。何も背負ってないヒーローならそれは「仮面ライダー」ではない。単なる勧善懲悪なら仮面ライダーとは言えない。その意味でも本作は「原点回帰」や「リファイン」を名乗り、石ノ森先生に捧げるのに相応しい作品だったと思う。ウエンツ関連の描写がもう少しあっても良かったかなとは思いますが。
90分で終わってしまうのが惜しい内容でした。むしろTV版で1年通して放送して頂きたいとさえ思います。来年のライダーはぜひコレで(無理)。