中嶋ちずな『いいなり!あいぶれーしょん』への7つのツッコミ

いいなり!あいぶれーしょん(1) (ドラゴンコミックスエイジ)

5/8に発売され各所で話題騒然の問題作、「いいなり!あいぶれーしょん」。ごく簡単に内容を説明すると「普通の女の子にしか見えないメイドロボがお漏らししてお股が濡れ濡れになってしまう漫画」なのですが、これが比喩でも言葉のあやでもなく文字通りそのままの意味なのが怖い所です。その昔問題作と呼ばれたみかにハラスメントを完全に過去のものにしたと言えるでしょう。これを読んだ後ではToLoveるでさえ健全な少年漫画だと思えるほど。 もはや「少年誌の限界」というより出版界の限界に挑むこの作品、どこから突っ込んで良いやら分かりませんが、落ち着いて一つ一つツッコミを入れていきたいと思います。

帯のキャッチコピー「恥ずかしくて、赤ちゃんできちゃいそうです…」

もう表紙から怪しさ全開ですが、特に帯に書いてある「恥ずかしくて、赤ちゃんできちゃいそうです…」って何だよ!と思ったら、これはヒロインであるメイドロボ(雫石)の口癖らしい。このメイドロボは何か恥ずかしい目に遭う度に「恥ずかしくて、赤ちゃんできちゃいそうです…」と呟くのですが、そういう設定なのかどうかは不明です。仮にそうだとしても「恥ずかしい」と「赤ちゃんできちゃいそうです」を組み合わせたこのフレーズを思いつける作者は掛け値なしの変態天才だと言えるでしょう。 なお、帯がないと表紙がかなり恥ずかしい事になってしまう(↑)ので書店で買う際は注意が必要です。恥ずかしい事に変わりはありませんが。

おもらしを拭くには大量のトイレットペーパーが必要

訳あってこのメイドロボは大量におもらしをするのですが、それを拭くために常に大量のトイレットペーパーを携帯しています。百歩譲って設定は認めるとしても、そんなにひどいなら紙おむつとか使えばどうかと言いたくなりますが、そこが作者のこだわりなのでしょう。ちなみにこの液体、作中では「媚薬」と説明されていますが作者のHPでは「誰がなんと言おうが聖水です」と大きめの太文字で強調しています。作者がそう言うなら聖水なのでしょう。とても聖水には見えませんが、誰がなんと言おうが聖水です。

ありえない基本設定

主人公はメイドロボと「契約」したことで手から光の糸が伸び、その糸はメイドロボと繋がっています。それは良いのですが糸の繋がっている先はメイドロボのぱんつの中なので、主人公の手にちょっとした刺激が加わるたびにメイドロボはきゅんきゅん♪してしまう…というどうしようもない設定がこの作品の基本です。タイトルの「あいぶれーしょん」そういう意味なのでしょうが、こういう発想ができる作者にはただただ感服せざるを得ません。

主人公の姉は弟が大好き♥

主人公には姉がいますが、この姉が弟大好きらしく「今日は私とのデートなんだから他の女は見ない!」とか「私たちは赤い糸で結ばれているんだから」などと発言、弟に近づく女性にはもの凄い嫉妬心を見せます。また誤って主人公の何かに触れてしまった際には「え…今の弾力って…」と赤くなって卒倒してしまうほど。もはやブラコンと呼べるレベルではありません。「実の姉が弟大好き」という設定はエロゲでもなかなかお目にかかれないと思いますが、一つ言えるのは作者はおもらしだけでは飽き足りないという事でしょうか。

保健の先生がレズだ

保健室で働く事になった雫石(しずくいし)、なぜかいきなり保健の先生に謎の身体検査をさせられ恥ずかしいコマンド(※)を叩き込まれます。姉だけでも飽き足らず保健の先生までもかと思いますが、とにかく作者は行く先々でヒロインを恥ずかしい目に合わせないと気が済まないようです。 (※上上下下…以下略)

カバー下「あま~い♪」

カバー下にはメイドロボが謎の液体を垂らされて「コウちゃんのジュース♪あま~い」というイラストが。ちなみに裏表紙の方では主人公が苦しそうな表情でぷるぷる震えているのですが、一体何があったのでしょうか。と言うかこれは本当に少年漫画(※)なんでしょうか。 (※ちなみに掲載誌のドラゴンエイジにはCuvie的良みらんなど成年誌で活躍している作家さんもいます。)

帯の説明「ちょこっとエッチなうるるんじゅーしーラブコメ

× 「ちょこっとエッチなうるるんじゅーしーラブコメ○ 「変態による変態のための変態漫画」 ちなみに某掲示板のいいなり!スレでこのようなやり取りがありました。

419 :作者の都合により名無しです :2007/05/11(金) 20:30:29 ID:0E0LTOvT0
これって18禁?
423 :作者の都合により名無しです :sage :2007/05/11(金) 22:36:59 id:mruwEsCI0 >>419 失禁です

まとめ

とにかく1ページごとにツッコミ所満載なので全ては書ききれませんが、少しでも雰囲気が伝われば幸いです。あまりのバカバカしさに頭を抱えて読む事になるでしょう。 月刊誌なので次は半年後?かと思いきや7月9日にはもう2巻が発売されるそうです。ストーリーよりも変態的な表現がどこまで加速するのかが注目のこの作品、2巻が出るまで有害図書に指定されたりとか発禁処分になったりしないことを祈るばかりです。 

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