2005年の作品。
精神科医と謎の患者の物語。
「3日後に自殺する」と宣言した患者を救うため奔走する精神科医。しかし彼自身が不思議な事件に巻き込まれ始め、患者同様に何が現実なのか分からなくなってしまう…。
ジャンル的にはサイコ・スリラー/ミステリー(?)ですが、この作品に関しては予備知識0で見るのが正しい鑑賞法です。
1カット1カットが写真のような非常に美しい映像なのですが、どこまでが現実なのか意図的に分かりにくくするような編集や映像表現が多用されているため、初見では何が何だか分からずただ翻弄されるばかり。しかしラストで全てが分かった時、もの凄く切なくなります。こんなにも感動的な作品だったのかと。同時に意味不明なシーンの数々は実は大量の伏線だったことにも気付かされます。タイトルの意味が分かり、美しいエンドロールを見ている時の気分は何とも言えないものがあります。
どれぐらい切ないかと言うと麻枝臭がするぐらい切ないです。
Key作品が好きな人には特におすすめしたい作品。