人生讃歌としての「Angel Beats!」

375 : 名無しさんだよもん : sage : 2010/06/06(日) 15:13:10 (p)ID:/SzcrteZ0(5) 
>>358 
死にもしない、苦労もないずっと遊んでいられる世界 
そこにいることが本当に幸せだろうか? 
辛いこともあるけど、幸せになることが出来る人生って素晴らしいよ 
っていうのを前提にしてるんだと思う。 

あと、あの世界でずっと過ごすのは麻枝にとって当たり前のように正しくないんだよ 
それが一般的にどうかとは関係なくね 
麻枝の作品で、永遠に遊んでいることを肯定するような作品ってないと思う 
ONEとアルバムのLove Songがそれの最たるものだと思うけど 

俺は永遠を抜け出すことで、逆にその思いは永遠になるみたいな感じを受けるんだけど


380 : 名無しさんだよもん : sage : 2010/06/06(日) 15:40:02 (p)ID:ygnzEv930(18) 
>>375 
俺もまさにそう思う 
あと、そのあからさまな例が、だーまえの“個人作品”と言える「智代アフター」 
あれも、最後の朋也の選択なんてまさに「安逸な日常よりも“1歩前へ歩みだしてゆく事”」の重視で 
それが一般ユーザの無理解を呼んで(まぁ正確に言うとそれを納得させるだけの描写不足) 
叩かれまくったんだしな 

あと、その考え方を直に感じさせたのが 
物語の(そして音無自身の)転回点だった9話で、彼の口から初めて出た 
『卒業』させる、っていう言葉だったように思う 
魂の“癒し”のためのモラトリアム空間であるあの世界が『学校』だけで構成されている事を踏まえて 
それまで「消滅」「転生」みたいにしか捉えられてなかった『成仏』という現象に対して 
初めてその正しい本来の意義を把握した上での認識、それが『卒業』という言葉なんだろうな 

成仏することに対して「自分が消えてなくなる」と抵抗し怯えているゆりっぺなんかはさしずめ 
「学校を卒業して世間の荒波の中に出てゆくことに不安を覚えている学生」みたいなもんなのかもしれない