「風をつかまえた少年」(The Boy Who Harnessed the Wind)

風をつかまえた少年(字幕版)

2019年公開。
アフリカの最貧国マラウイで大旱魃が発生。
貧困のため学費が払えず中学校を退学となったウィリアム・カムクワンバ(当時14歳)は、風力発電によりポンプで畑に水を引くことを思いつく。
実話に基づく物語。

電気の無い地域で中学生が独学で風力発電装置を建築するプロジェクトX的な話…なのですが、そもそも旱魃が酷く食糧を安定して確保する事ができず、常に餓死と隣り合わせという極限状況から始まる壮絶な物語です。

日本では「電気がない」とか「雨が降らず作物が育たない」という事はなかなか想像できませんし、「学費が払えず学校に行けない」とか「学費が払えない生徒が多いので学校を閉鎖」ということもなかなか想像できません。

そして風車を作れば電気が作れる、と思いついても家族にさえ「頭がおかしくなった」と言われてしまう八方塞がりの状況。

想像以上に重い話で大変なショックを受けましたが、最後に少年が風車から見た景色は本当に感動的。
心を大きく動かされる名作です。