「ジョジョ・ラビット」(Jojo Rabbit)

ジョジョ・ラビット (字幕版)

Let everything happen to you
Beauty and terror
Just keep going
No feeling is final.
(Rainer Maria Rilke)

「全てを経験せよ。美も恐怖も。生き続けよ。絶望が最後ではない。(R・M・リルケ)」

2019年公開。
第92回アカデミー賞、脚色賞を受賞。(6部門ノミネート)

第二次大戦中のドイツ。
10歳の少年ジョジョは臆病で兎も殺せないため「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名を付けられていた。イマジナリーフレンドのヒトラーのみが心の救いだったが、ある日自宅にユダヤ人の少女が隠れ住んでいるのを発見してしまう。

ナチス・ドイツを描いた戦争映画とは思えないほどほのぼのした雰囲気のコメディで、戦争の訓練もボーイスカウトにしか見えませんし、一見戦争の悲愴感とは無縁に見えます。

少年はヒトラーに心酔し立派な軍人になりたいと願っていますが、ユダヤ人のお姉さんと出会うことで何かが変わり始めます。

ユーモアたっぷりで気楽に見る事ができる反面、描いているテーマは深いです。
最後まで観ると冒頭のリルケの詩が心に染み入るはず。ものすごく良い映画で、オススメです!!