2023年4月公開。
任天堂・イルミネーション共同製作。
ニューヨーク・ブルックリンで暮らす冴えない配管工のマリオとルイージ。
彼らは街の地下で謎の土管に吸い込まれて「キノコ王国」へ飛ばされ、ピーチ姫とクッパとの戦いに巻き込まれてしまう。
「スーパーマリオ」は1993年に実写化されて商業的には大失敗したという歴史があります。*1
そのためか本作は子供から大人まで気軽に楽しめる作風となっています。
クッパを含め悪役もコミカルに描かれ、憎めないキャラとなっています。
内容は「スーパーマリオ」+「マリオカート」+「ドンキーコング」、その他にも任天堂要素が多数といった感じです。
例えばルイージの携帯の着信音がゲームキューブ起動音だったり、「レッキングクルー」の敵キャラが元上司として登場したりと小ネタには事欠きません。マリオガチ勢でも全部分かるかどうか、と思うほど隠し要素満載です。もちろんゲームのグラフィック、BGM、効果音などは当然のように使われています。
ただ、マリオ要素を抜きにして物語としてみると非常にベタな展開なので、映画を見慣れた人からするとやや物足りないのではという懸念があります。米映画批評サイトRotten Tomatoesでも批評家の点数は低く「小ネタを探すだけの作品ではないか」という指摘もあり、同じ有名ゲーム原作の映画「名探偵ピカチュウ」*2や「ソニック」*3と比べても少し物足りない感があります。マリオのゲームのように子供でも気軽に楽しめる作品にしたい、というのは伝わってくるのですが。
「Pixar」や「DreamWorks」ではなく「Illumination」なので、その意味ではいつも通りの期待を裏切らない
作品ではあります。
Amazonの場合「その他の購入オプション」から「4K Ultra HD」を選択し、4K/HDR対応環境での視聴をお勧めします。