鉄ヲタ漫画『鉄子の旅』が最高に面白い!

原則として同じ漫画で2回以上記事は書かない方針ですが、過去ログはなかなか参照してもらえないと思うのであまりに面白いものは何度でも紹介しようと思います。そして今、改めて紹介したいのがこの鉄子の旅。 地味な表紙と地味なタイトル、そしてマニアックな掲載誌(IKKI)のためそれほど知名度はないと思うのですが、これほどまでに笑える漫画はないと断言したいくらい。 日本全駅下車という偉業を成し遂げた筋金入りの鉄ヲタ、横見氏がプロデュースする鉄道の旅を1話完結で描くノンフィクション。毎回毎回、鉄ヲタしか楽しめないようなマニアック過ぎる旅行に普通の漫画家さんがイヤイヤ付き合わされ同行し、鉄ヲタの凄さをこれでもかと言うほど思い知らされます。 基本的には鉄ヲタとそうでない人のギャップを存分に楽しむ旅行記ではあるのですが、それ以上に鉄ヲタ横見氏の言動は面白すぎます。鉄道の知識を小学生と本気で張り合ったり、女の子が少しでも鉄道に興味を示せばレールクイーンになりませんか」と誘い、そして旅の計画を綿密に立てているかと思えば「てきとー」。そもそも計画からして普通ではない旅行が、横見氏の暴走によりさらに予測不可能な方向に転がっていく様は抱腹絶倒という言葉では足りないくらい。ある時は奇跡が起き、そしてまたある時は狙ってもできないような笑いの神様が降りてくる(横見マジックと呼ばれている)。最初はさすがにネタだと思っていたのですが、どうやら全て実話らしい。事実は小説より奇ということか。 鉄道への興味があってもなくても楽しめるのは間違いないと思います。ヲタ漫画としてはげんしけん」に匹敵する面白さだと思う(最大級の賛辞)。笑いが欲しい人はとにかく騙されたと思って読んでみてください。万一面白くなかった場合は全額返金させて頂きます(←ここだけエイプリルフール)。

全線全駅下車は 誰でもできる(横見テツ語録32)