コミック版『ひぐらしのなく頃に』鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編

寒村で起こる謎の惨劇。偶然か陰謀か、それとも祟りか。 コミック版のひぐらしく頃に」鬼隠し編綿流し編祟殺し編の2巻が出てとりあえず出題編が完結しました。1巻の頃はやや微妙かなと思っていましたが、2巻綿流し以降の展開はいずれも素晴らしい!の一言。 2巻はそれぞれ300ページ近くありボリュームからして違います。比べてみると一目瞭然。 

少年誌でこんなに分厚いコミックは久々に見ました(しかも1巻とほとんど同じ値段…)。 そして量だけなく内容もスゴイひぐらしの魅力は何と言っても「日常から非日常への転落」とそのギャップから生まれる恐怖(そして謎)ですが、どれも気合いの入った作画で「狂気」を存分に演出しています。アニメ版とは違って重要なシーンも省略されてませんし、何よりテレビではとても放送できないような描写が満載なのも非常にイイ。むしろやり過ぎでは?と思うほどですが、これぐらいがちょうど良いのかも。しかし真剣に怖い…。 原作はイベントCGがなかったので、それを補完する意味でも原作プレイ済みの人にこそお勧めしたいです。ビジュアル的な恐怖、そしてコミックでしか表現できない演出でひぐらしの世界をより深く味わうことができるはず。もちろんひぐらしを全く知らない人にも最もお手軽なひぐらし入門書としてオススメしたい。仮にアニメのDVDを持っていたとしてもコミック版をお勧めすると思います(もちろん、時間があれば原作がベストですが…)。 コミックから入った場合はまだ出題編しか出てないために、何が起こっているのかさっぱり分からず悶絶するほど悩むことになるとは思いますが、それこそがひぐらしの醍醐味。解答編の目明し編罪滅し編を待つのも良いですし、どうしても気になる人は原作をプレイすると全てが分かります。興味のある人はとりあえず全ての始まりである鬼隠し編だけでも読んで頂ければ幸いです。

ハマったら綿流し編祟殺し編に進んでもらえると。 どうかコミック版ひぐらしを読んで下さい。それだけが私の望みです(©前原圭一)。 しかし祟殺し編の作者が「壮太君のアキハバラ奮闘記」を描いてる人と同一人物とはとても思えない…。