柏原麻実『宙のまにまに』

宙のまにまに(1) (アフタヌーンコミックス)

ほのぼの高校生活・天文部グラフティ。 引っ越し先で不覚にも幼なじみの少女と再会してしまった高校生・朔(さく)。読書でもしながら心静かに送るはずだった高校生活は、ハイテンション天然系少女・美星(みほし)の登場により粉々に打ち砕かれる。わけもわからず天文部に入部させられた主人公の行方は…。

学園生活+幼なじみで積極的な女の子、という設定からしそれなんてエロゲ?」と思わずにはいられませんが、さらに主人公に一目惚れした少女(姫)も登場し三角関係へ。加えて生徒会長はメガネでツンデレ。何とギャルゲー的フォーマットに忠実な作品だろう、と思ったのは私だけでしょうか。

美星にライバル心を燃やす姫。

ツンデレ生徒会長、ふーみん。

萌え漫画、と言ってしまえばそれまでですが、まるで少女マンガのような絵の柔らかさで「ほのぼのとした学園生活を描く」ことに関しては群を抜いていると思う。話の内容よりも雰囲気や絵を重視する人にオススメしたい作品です。例えば「すずめすずなり」「神社のススメ」が好きならきっと気に入ってもらえるはず。 しかしこの絵と内容、とてもアフタヌーン連載とは思えない。どう見ても少年エースな気がします。電撃とか。前述の「すずめすずなり」や「神社のススメ」のように3巻ぐらいで終了しないことを祈るばかりです…。 で、いろいろ書きましたがこのコマが全てだと思う。