8月31日に音声合成ソフト「初音ミク」が発売されました。これは声優（藤田咲）さんの声を元にいろいろな歌を歌わせる事ができる音声合成ソフトです。既にニコニコ動画にもこのソフトに歌わせてみたものがいくつかUPされていますが、中には下手な人間よりも上手いものもあり、いよいよボーカロイドの時代が始まったかもと思わされます。
アイドルマスター
ところで「アイドルマスター」というバーチャルなアイドルをプロデュースするゲームがあります。今はゲーム中でキャラが歌ったりCDが発売されていても、もちろん実際は中の人（声優さん）が歌っているわけですが、もう少し技術が進歩すれば声優さんが不要な時代が来るかもしれません。見た目や動きに関してはXbox360版のアイドルマスターでほぼ完成したと言っても良いと思いますが、あとは音声技術さえあれば声も姿も完全にバーチャルなアイドルが誕生するはず。そして、そのバーチャルアイドルのCDが普通に売れるという時代が来るかもしれません。ただ「初音ミク」も声優さんがベースなので、完全に声優さんがいらなくなる時代はずっと先でしょうけど。 そして、アイマスと言うゲームだけではなく、キャラごとのCDがリリースされるのはもちろん商売だからですが、架空の存在であるはずのアイドルがどこかで実在していて欲しいという思いがあるのかも。だから現実のアイドルと同じようにCDが求められると。アイマスのCDには曲とドラマ部分が交互に入っている事が多いのですが、ドラマ部分はファンサービスと言うよりはアイドルが実在するかのように感じさせるための重要なパートなのかも。
Perfume
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バーチャルなアイドルに最も近い存在はゲームで言うとアイマスですが、実在のアーティストで言うとPerfumeでしょうか。Perfumeは曲がテクノなだけではなく音声も徹底的に加工された、実在の人間でありながらかなり無機質なイメージを持ったアイドルユニットです。 ジャケットやPVからもその無機質さ（アンドロイドっぽさ）は伺えますが、ある意味、声優さんがキャラを演じているようにPerfumeの中の人も「Perfume」というアンドロイド3人組を演じているのかも。普通のアイドルでもアイドルというキャラを演じているとは言えますが、Perfumeの場合は「中の人」と「キャラ」の距離が普通のアイドル以上に離れており、CDやPVの中にいる「Perfume」はまさにバーチャルな存在なのではないでしょうか。個人的にはPerfumeの曲は大好きですが、中の人にはあまり興味が持てなかったりします。マスコミとかにもあまり露出して欲しくないなと思うほど。
まとめ
実在の人間でありながら架空のアイドルを目指す「Perfume」、 架空の存在でありながら実在のアイドルを目指す「アイドルマスター」。 この２つの先にあるのは、最初から完全に架空のアイドルであるボーカロイドなのでは。初音ミクがCDを出すのはまだ厳しいと思いますが、技術的に可能になればボーカロイドがデビューし「バーチャルアイドル」というジャンルが確立してもおかしくはないと思います。さすがに主流にはならないでしょうけど、そうした需要が少なからずある事を「アイマス」と「Perfume」は示していると思います。 ところで音声合成ソフトと言えば、少し前にごく一部で熱狂的な人気を誇った「ヒ・ダリ」というバーチャルアイドル（？）もいましたが、彼は今元気でやっているでしょうか。
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