原作もアニメ版(※京アニ版)も好きで、DVD初回限定版を全巻揃えた自分でさえ、他のBD-BOXと比較して約1.5倍の価格であるKanonのBlu-ray BOXは高い! と思っていたのですが、勇気を出して買ってみてその映像の凄さに驚きました。HD制作なのでBD化の意味はあるだろう…とは考えていましたが、値段の事を完全に忘れるくらいスゴイとは思いませんでした。Kanon放送時(2006年10月~2007年3月)はBSでも酷い画質で放送していたようなので、制作時に意図された映像を100%堪能するにはこのBD-BOXを見るしかありません。
というわけで以下、BD化で気づいた点をいくつか。
(※画像はデジカメで画面の一部を撮影したもので、本来の映像より劣化しています)
瞳が美しい
最も印象に残ったのが瞳の美しさです。ほとんどのシーンで各キャラの瞳はキラキラと美しく輝いていて、何気ないシーンがより印象深いものになっています。OPでは名雪の瞳も涙も細かく震えているのが確認できます。
光の表現
場所や時間帯によって細かく使い分けられている光。特に朝の光の表現が美しく、冬の空気まで伝わってくるかのようです。
ピント
2人はすぐそばにいますが、あゆが話しているのでピントはあゆに合っていて、手前にいる祐一は少しだけボケています。こういう特定の人物だけにピントが合っているシーンは非常に多数。
その他…
雪や光は細かい粒まで見えるので印象的なシーンがより引き立ちます。背景の美しさについては言うまでもありません。
商店街に積もった細かい雪。
栞が作った雪玉。静止画では分かりづらいですが左上がキラキラと輝いています。
やかんや加湿器から出ている蒸気。非常にきめが細かいです。
名雪のビー玉。大きく映っているわけではありませんが気泡まで確認できます。
アイスクリームは原材料や製造者も読めます。どうやら京アニの子会社(?)が作っているようですw
お約束シーンも大画面高画質で! しかし、こういうシーンが比較的どうでも良いと思われるほど他のシーンが美しいのです…。
まとめ
とにかく全般的に映像が美しすぎて心が洗われるかのようでした。DVDとBDでは全く別物と言えます。劇場版アニメで映像的に凄いBDと言えば「秒速5センチメートル」などですが、現在TVアニメの最高峰と言えるBDはこの「Kanon」ではないかと思います。京アニ版Kanonが好きだった人には間違いなくお勧めです。
KANON BLU-RAY DISC BOX (初回限定生産)