ヨーロッパ企画「ドロステのはてで僕ら」

ドロステのはてで僕ら

2020年6月公開。
劇団『ヨーロッパ企画』初のオリジナル長編映画
SFコメディ。

カフェの店長が仕事を終えて店の2階にある自宅へ。
ギターを弾こうとピックを探していると、部屋にあるiMacのモニターから自分自身に呼びかけられ「ピックはラグの下にある」と告げられる。このモニターと1階のカフェにあるテレビは「2分」ずれて繋がっており、モニターからは2分後の未来が見えると言う…。

劇中でもドラえもんの話が出てきますが、まさにSFというか「少し不思議」な話で、藤子・F・不二雄先生の影響を強く受けているなと感じます。

常に「劇中の実際の2分後」と辻褄が合うように話が展開し、あたかもワンカットに見えるように撮影されているので、撮影はもちろん脚本を考えるのも大変だったと思います。

ただ、基本的にカフェ内で完結する話なので小さくまとまっている感はあります。
映画というより映像化された舞台演劇を見ているという感覚です。

時間も70分と短めなので気軽に見るには良い作品ではないでしょうか。
実は海外ではかなり評価されており受賞も多数。米映画批評サイトRotten Tomatoesでも高評価です*1