メカと美少女、略してメカビ。 本物のオタクの編集スタッフだけを揃えてぬるくないオタク雑誌を作ろう(p.53)というコンセプトから生まれた雑誌(正確にはムック)。普通のゲーム雑誌と同じ大きさで200ページとかなりのボリューム。書店ではゲーム誌かコミック誌の辺りに置いてあるはず。ただ雑誌の性格上どこの書店にでも置いてあるわけではなく、例えばラブやんの売れるようなお店でないと売ってないかもしれません。>< これはオタク版ユリイカみたいな位置づけになるんでしょうか。オタクな著名人へのインタビューとオタク評論がメインで、あとはギャルゲーやコミックやアニメ、ラノベの話が少し。濃いオタク雑誌を目指した割にはやや物足りない感はありますが、豪華インタビュー&執筆陣でオタクなら楽しく読めるはず。中でも面白かったのはこの4つ。
特に養老氏や麻生外務大臣の語るマンガ論は興味深かったです。麻生大臣・疑惑のローゼンについては
いかにも女の子っぽい絵柄なんだけど、これ話は重厚に作られているんだよな。
とお褒めの言葉を頂いております。しかし大臣の読むマンガとして「モーニング」「こち亀」「ゴルゴ」ぐらいならまだ分かりますが、ローゼンはどう見てもオタ漫画です。本当にありがとうございました。
そして森永先生は相変わらず「私の理想の女性は綾波レイだが…」とか仰ってますが、そのセリフを何度言えば気が済むのか。 この辺の記事はさすがにこういう雑誌でもないと無理ですけど、今はネットでもある程度のオタク論や萌え論が読める時代なので、このような萌え・オタク評論の雑誌に需要があるのかどうか。その萌え論も一般論というか旬の話題が少ないかなと思いました。ギャルゲ・アニメレビューは多少あるもののその辺のゲームやアニメ雑誌と同じかそれ以下の内容だし、強いて言えばキミキス特集が2ページあるくらい。今だと例えば涼宮ハルヒ分析とかあると面白かったかもしれない。時期的に厳しかったかもですが。エロゲやアニメを取り上げるならせめて「美少女ゲームの臨界点」並みの質・量が欲しかったかなと。 というわけで全体的にはややぬるい印象を受けましたが、面白いので年2回でも続けて頂ければなと。1500円は高い!と感じる人は立ち読みでパラッと読んでみて下さい。