MUSASHI「GUN道」を極める

各所で話題沸騰(?)のTVアニメMUSASHI -GUN道-にはGUN道と呼ばれる架空の武術が存在します。GUN道とは何なのか、タクアン和尚に弟子入りする前に知っておきたい基礎知識をまとめてみました。

GUN道奥義「落ちながら戦う」

第2話。空を飛ぶ「アヤカシ」に対抗するため、タクアン和尚(ムサシの師匠)は驚異的なジャンプ力で屋根よりも高く跳び上がり、落下しながら2丁拳銃を撃ちまくります。それ自体はアニメにはよくある表現ですが、落ちる速度が異様に遅く、まるでスローモーションのように落下できるのがMUSASHI流。いやGUN道。それを見た少年(ニンジャ太郎)が

「すげぇ…あの爺さん、落ちながら戦ってる…」

と余計な解説をせずにはいられなくなる所もGUN道ならでは。この後タクアン和尚は壁に垂直に立ち、そこからさらにジャンプするなど驚異的な運動能力を見せていますが、もはやツッコミを入れる気にもなりません。他にこのシーンでは「言われなくてもスタコラサッサだぜ」「少し借りるぞ」などの名言が生まれています。

GUN道奥義「賢者の舞」

第3話。ムサシを狙う異国の女人(デスペラード)に対抗するためにタクアン和尚が披露する踊り。弟子たちからは「あの舞は…!」「タクアン様がGUN道の舞を復活されるぞ!」「封印されていた幻のGUN道の舞…!」と次々に驚嘆の声が上がる。その伝説の賢者の舞をご覧下さい。 

これは異国の女人に取り憑いていたアヤカシを取り除く儀式のようです。この後「ガッダイ!」「テッジョウ!」と叫びながら拳銃で殴りつけます。意味は不明。ちなみにこのシーンでは

「すげぇ…全く無駄のない動きだ」「流石はタクアン和尚」

などの感嘆の声が漏れており、タクアン和尚の戦闘能力の高さが伺えます。画面にはどう見てもカクカクした動きしか映っていないのですが、弟子がそう言ってるのですから間違いない。

GUN道奥義 走法

無駄のない走りを実現するためには重心の上下動を最小限に抑える必要があります。走るというのは水平運動であり、上下運動の少ない動きが効率の良い走りと言えるでしょう。その点、MUSASHIの登場人物はみな無駄がありません。頭を全く動かさないという理想的な走法を実現しています。 

理想的と言うか人間離れしてるとしか思えませんが、それがGUN道

しかしFLASHで自主制作アニメという話はよく聞きますが、GIFアニメでも完全再現できるのはこの『MUSASHI -GUN道-』ぐらいではないでしょうか。

GUN道奥義 ムサシ百面相

とても同一人物には見えない、というかコミカルな表情としても明らかに一線を超えてしまってる気がしますが、これがGUN道を極めた者の表情…なのでしょう。間違ってもこの程度で作画崩壊とか言わないように。MUSASHIではよくあることです。と言うか、MUSASHIを見始めてから他のアニメのクオリティがやけに高く見えたり、多少の作画の乱れも気にならなくなってきましたが、これこそGUN道の目指す境地なのかもしれない。MUSASHIとも言いますが。

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