2016年9月公開。
2009年のUSエアウェイズ1549便不時着水事故とその後を描く。実話に基づく映画。
邦題からは奇跡の感動物語のような印象を受けますが、実際は「奇跡を起こしたにもかかわらず逆に犯罪者扱いされた機長が名誉回復するまでの物語」です。
バードストライク(鳥の衝突)により旅客機の全エンジンが停止。
ベテランの機長の判断でハドソン川に不時着するも1人の犠牲者も出さず「ハドソン川の奇跡」と呼ばれましたが、近くに空港が2つあったにもかかわらず「なぜ危険を冒して川に不時着したのか」と厳しく追求され、機長は英雄どころか犯罪者のような扱いを受けることに。
ドキュメンタリーに近いヒューマンドラマですが、実話だからこその説得力と感動があります。
クリント・イーストウッド監督の手腕や主演のトム・ハンクスの演技力が光る作品。
そして、内容も良いのですが4K(UHD)版は画質も全編に渡り驚くほど高精細で鮮明、色鮮やかです。撮影から加工までの工程全てが4K以上で行われているらしく、どのシーンも非常に美しいです。特に夜のNYを歩いているシーンはHDRの効果も分かりやすいと思います。
各所でリファレンス用の作品として使われている理由が良く分かりました。
これも「4K/HDRが分かりやすい映画」として真っ先にお勧めしたい、必携の作品です。