「きみと、波にのれたら」

きみと、波にのれたら

2019年6月21日公開。
湯浅監督作品。

サーファーの彼女と消防士の彼氏。
ある日彼氏は海の事故で命を落としてしまうが、それ以後彼女が思い出の歌を歌うと彼氏が水の中に現れるようになる。

序盤のリア充っぷりというか陽キャオーラが眩しすぎて目が潰れるかと思いましたが、中盤以降の喪失感を演出するためならやや過剰感があったのも納得。まるでサーフィン大好きな人が作ったかのような映画ですが、湯浅監督自身は全く縁がなかったというのは驚きです。

途中から何か脚本が良いな?と思ったら本作も脚本は吉田玲子さんでした。最近は「若おかみは小学生」など最愛の人を失う所から始まる重い物語も多数手掛けられていますが、いずれも傑作ですしマンネリ感が皆無なのは凄すぎます。

タイトルを回収するクライマックスのシーンもカタルシスが素晴らしい良作です。興行収入的にはイマイチだったようですが…。