阿倍川キネコ『辣韮の皮(らっきょうのかわ)』

とある高校の漫研の日常。オタク4コマの決定版。 なぜ今まで読まなかったのか、と後悔するほど笑いました。特に「げんしけん」や「NHKにようこそ!」が好きな人は絶対に買うべきだと思う。その手のネタが分かる人なら悶絶するはず。 脱ヲタするつもりだった主人公が高校で入ってしまった部活がなぜか漫研。そこにいたのは同人作家、レイヤー、軍事ヲタなど濃すぎる部員たち。

「月子センパイ…イヴって何か予定入ってますか?」
「ん…多分コピー本の原稿をやってると思う…なんかもうすでにテンパっちゃってるんだよねー まあ毎年のコトなんだけどぉー(苦笑)」

コミケとかや○いとか、オタクものなら定番のネタも当然あるけど、「とき○モ」や「大○略」など実在の単語がどんどん出てくる所がさらに笑いを引き立てています。登場キャラも「見た目メルヘンで漫研のアイドルだけど、実はハードコアや○い作家」など、いい具合に表と裏の顔があって素敵です。 GUM COMICSといえばまほろさん月詠ぐらいしか知りませんでしたが、こんなに笑える4コマがあったとは。街の本屋さんにはなかなか置いてないと思いますが、大きな書店に行けば必ず平積みしてある名作です。特に同人イベントを経験した事のある人にはぜひ読んでもらいたい。超オススメです。