「アルプススタンドのはしの方」(映画)

アルプススタンドのはしの方

2020年7月公開。
全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞した戯曲の映画化。

高校野球夏の甲子園一回戦。
嫌々ながら応援に参加しスタンドの端に集結してしまった4人。
彼らの素性と、なぜ応援席の端の方に来てしまったのかが次第に明らかになる。

もともと演劇部の脚本ということで主演はほぼこの4人。たまに他の人との絡みもありますが、グラウンドにいる選手も一切登場せず、映像的にはかなり地味です。

試合の展開にも興味なさそうな彼らが少しづつ変わっていくのが見所。

ざっくり言うと彼らはスクールカーストの下の方であり、色々なことを「しょうがない」と諦めています。そして青春とはグラウンドの中心にいる選手であり、応援席の中心にいる吹奏楽部のことで自分たちには全く縁がないと思っています。

しかしそんな「アルプススタンドのはしの方」に集結した彼らもまた青春のど真ん中にいる、と言うことを気づかせてくれる非常に爽やかな作品です。

今年観た映画の中でもかなり印象に残る作品でした。
時間も75分とかなり短めでおすすめです。